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【厄介者】Prusa MK3S MMU2.0(プルサマルチマテリアルユニット)の使いこなし1

Hideki Toho
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家庭で運用できる3Dプリンターを駆使してヨーヨーを作ることに拘るブランド、YOYOMAKER代表。法人、個人に関わらず、モノとして実現したいアイデアを持っている人の手助けを行います。スケッチからのプロダクト構造設計、3DCADデータ作成、3Dプリント試作を担当。 多くの人にデジタルファブリケーションを始めるきっかけを与えるべく不定期でワークショップを開催。小学生から社会人まで幅広く参加頂いている3DCADと3Dプリンター活用のワークショップが好評。

どうも3Dプリンター使いの東方です。

ちょっと敏感な3Dプリンター使い諸氏は、複数の色で造形できる3Dプリンターがある、というのをご存知であろう。僕もその一人でした。3Dプリンター関連のニュースを追いかけているとそういうプリンターがいくつか出てくると思うんですが、2018年のメイカーフェア東京で見たプルサの「マルチマテリアルユニット」とそのプリント物を見て、開発中のこの商品の予約をポチったのです。

そりゃーこの動画観たら欲しくなるよね。で、注文から待つこと半年。届いたんですけど、マルチマテリアルモードはじゃじゃ馬過ぎてまともに使えず。しばらくシングルモードで使っていました。

この記事を書いている今、さまざまな箇所を改善しながらようやく運用できそうなレベルになりつつあるんで、マルチマテリアルユニット(以下MMU)の確認ポイントを記述していきます。

そのまえに、ざっくり引っかかっているポイントをしゃべっている動画を。

Prusa MK3S MMU2.0のエラー発生と解決の方向性

説明書通りに組み立てて問題なくセットアップし、ファーストレイヤーのキャリブレーションまで済んでいるということが前提です。3Dプリンターを自作するような人でなくても、説明書を見ながら丁寧にやればそこまでは問題なくイケると思う。

フィラメントのロードエラーはソフトハード両方から

Prusaのフォーラムでもよく見るのが、ロードエラー。つまり、MMUからノズルに送られたフィラメントがちゃんと装着(ロード)されない現象。ヒュイーンって送られてって、ヒュイーンってすぐ戻ってくる。これ、頻繁に起きる。

それはもうやたらに起きます。

このエラーが起きるとき、Prusaのフォーラムで「必ず確認せよ」っていうのが「IR(赤外線)センサーのキャリブレーション」なんです。でも、これいくらやっても解決しないです。経験者が語る。

このロードエラーを潰す方向性は今のところ2つ。

一つ目はファームウェアのパラメータ変更。ロードエラー発生時の動作を見てると、フィラメントをノズルまで引き込んだ後に、一度引き抜く動作があります。この引き抜く動作のときに、赤外線センサーのトリガーになる部品が動き過ぎて一瞬オフになる。ロードされてるのにされてないことになっちゃっているようです。この引き込み、引き抜きのスピードや距離のパラメータ変更をすることで解決を図る。ちなみに結論、目論見としてはうまく行ってます。

二つ目はハードウェア、プラスチックパーツの変更。ロードするとき、Bondtechギアとフィラメントに均等に力がかかっていないので、フィラメントの引き込みがスムーズでないことがあります。MK3からMK3Sへのアップデートのときにギアを噛み合わせるためのパーツを保持するスプリングが2本から1本になったんですが、そこが悪さしてるっぽい。2本に戻すパーツデータがあるので、これを活用する。これは今現在、設置中。

フィラメントのアンロードエラーはRamming設定

次が、アンロードのエラー。アンロードっていうと、フィラメントの色を変えるときにうまく変えられない、というイメージをすると思いますが、それだけでは言葉が足りない。

アンロードっていう動作はだいたいうまくいきます。引き抜かれればアンロードなので。問題は、アンロードされたフィラメントが再度ロードされないこと。エクストルーダーには入りますが、ノズルまでのどこかで止まり、詰まった感じになります。アンロードの不具合に由来するロードエラーだよね…っていう。

この問題を深堀りしていくと、「Ramming(ラミング)」というワードが疑わしい。MMUでは、フィラメントを変えるときに一回「突き」の動作を行っています。一回フィラメントを押し込んでから引き抜く、この動作をラミングと呼んでいるわけですね。

説明書にもあるんですが、フィラメントのタイプによってラミング値を調整しないといけない感じなんです。ラミングはPrusaSlicer(スライスソフトウェア)で調整しないといけないんで、そっちの使いこなしを追究していく感じになります。変数がそんなに多くないので、全パターン試せば最適値が見つかると思いますね。

まとめ、というか戦いはこれからだ!

ということで、おおよそこの方向で解決の目途が立っています。なんだか謎解きしてるみたいなんですが、エンジニアリングってこういうもんですよね。

もし、こうした調整は不要、組み立てたその日から問題なくプリントできてるぜ!って人がいたら、すごくきれいに組み立てができているっていうことだと思います!

僕以外のやり方というか、解決方法を持っている人がいたら、その情報も貴重だと思います。ぜひぜひ、なんかのかたちでシェアしてください。

MMUの使いこなしのブログ記事は続きますー。

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家庭で運用できる3Dプリンターを駆使してヨーヨーを作ることに拘るブランド、YOYOMAKER代表。法人、個人に関わらず、モノとして実現したいアイデアを持っている人の手助けを行います。スケッチからのプロダクト構造設計、3DCADデータ作成、3Dプリント試作を担当。 多くの人にデジタルファブリケーションを始めるきっかけを与えるべく不定期でワークショップを開催。小学生から社会人まで幅広く参加頂いている3DCADと3Dプリンター活用のワークショップが好評。

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