Prusa MK3S

3Dプリンターで多色を使える、Prusa MK3S MMU2.0(プルサマルチマテリアルユニット)の使いこなし

2019-11-21

どうもこんにちは。

3Dプリンター使いの東方です。

ちょっと敏感な3Dプリンター使い諸氏は、複数の色で造形できる3Dプリンターがある、というのをご存知でありましょう。

僕もその一人でした。

3Dプリンター関連のニュースを追いかけていると、この手の3Dプリンターがいくつか出てくると思うんですが、2018年のメイカーフェア東京で見たプルサの「マルチマテリアルユニット」とそのプリントオブジェクトを見て、

2018年の11月、当時はまだリリースされていなかったこのアドオンユニットの予約をポチったのです。

そりゃーこの動画観たら欲しくなりますよね!

で、注文から待つこと半年。

届いたんですけど、マルチマテリアルモードはじゃじゃ馬過ぎてまともに使えず…。

しばらくシングルモードで使っていました。

この記事を書いている今、さまざまな箇所を改善しながらようやく運用できそうなレベルになりつつあるんで、マルチマテリアルユニット(以下MMU)の確認ポイントを記述していきます。

2021年9月追記です、僕、この機構をかなり使えるようになっておりますので、この記事の最後のページにあるnoteも参照することをお勧めします。

そのまえに、ざっくり引っかかっているポイントをしゃべっている動画を。

Prusa MK3S MMU2.0のエラー発生と解決の方向性

説明書通りに組み立てて問題なくセットアップし、ファーストレイヤーのキャリブレーションまで済んでいるということが前提です。

3Dプリンターを自作するような人でなくても、説明書を見ながら丁寧にやればそこまでは問題なく組み立てできるはずです。

もしPrusaのMK3Sのキット組み立てを避けて、組み立て済みを買った人はエクストルーダーへの設置で苦戦するかもしれません。

フィラメントのロードエラーはソフトハード両方から対処

Prusaのフォーラムでもよく見るのが、ロードエラーですね。

つまり、MMUからノズルに送られたフィラメントがちゃんと装着(ロード)されない現象。

ヒュイーンって送られてって、ヒュイーンってすぐ戻ってくる。

これ、うまくセッティングできていないとかなり頻繁に発生します。

それはもうやたらに起きます。

このエラーが起きるとき、Prusaのフォーラムで「必ず確認せよ」っていうのが「IR(赤外線)センサーのキャリブレーション」なんです。

でも、これいくらやっても解決しないです。

経験者が語る。

このロードエラーを潰す方向性は今のところ2つ。

一つ目はファームウェアのパラメータ変更。

ロードエラー発生時の動作を見てると、フィラメントをノズルまで引き込んだ後に、一度引き抜く動作があります。

この引き抜く動作のときに、赤外線センサーのトリガーになる部品が動き過ぎて一瞬オフになる。

ロードされてるのにされてないことになっちゃっているようです。

この引き込み、引き抜きのスピードや距離のパラメータ変更をすることで解決を図る。

ちなみに結論、目論見としてはうまく行ってます。

二つ目はハードウェア、プラスチックパーツの変更。

ロードするとき、Bondtechギアとフィラメントに均等に力がかかっていないので、フィラメントの引き込みがスムーズでないことがあります。

MK3からMK3Sへのアップデートのときにギアを噛み合わせるためのパーツを保持するスプリングが2本から1本になったんですが、そこが悪さしてるっぽい。2本に戻すパーツデータがあるので、これを活用する。

これは今現在、設置中。

フィラメントのアンロードエラーはRamming設定で対処

次が、アンロードのエラー。

アンロードっていうと、フィラメントの色を変えるときにうまく変えられない、というイメージをすると思いますが、それだけでは言葉が足りない。

アンロードっていう動作はだいたいうまくいきます。

引き抜かれればアンロードなので。

問題は、アンロードされたフィラメントが再度ロードされないこと。

エクストルーダーには入りますが、ノズルまでのどこかで止まり、詰まった感じになります。

アンロードの不具合に由来するロードエラーだよね…っていう。

この問題を深堀りしていくと、「Ramming(ラミング)」というワードが疑わしい。

MMUでは、フィラメントを変えるときに一回「突き」の動作を行っています。

一回フィラメントを押し込んでから引き抜く、この動作をラミングと呼んでいるわけですね。

説明書にもあるんですが、フィラメントのタイプによってラミング値を調整しないといけない感じなんです。

ラミングはPrusaSlicer(スライスソフトウェア)で調整しないといけないんで、そっちの使いこなしを追究していく感じになります。変数がそんなに多くないので、全パターン試せば最適値が見つかると思いますね。

まとめ、というか戦いはこれからだ!

ということで、おおよそこの方向で解決の目途が立っています。

なんだか謎解きしてるみたいなんですが、エンジニアリングってこういうもんですよね。

もし、こうした調整は不要、組み立てたその日から問題なくプリントできてるぜ!って人がいたら、すごくきれいに組み立てができているっていうことだと思います!

僕以外のやり方というか、解決方法を持っている人がいたら、その情報も貴重だと思います。

ぜひぜひ、なんかのかたちでシェアしてください。

MMUパーフェクトマニュアルについて

このブログでコツコツアップしようとしていたんですが情報が膨大すぎて一箇所にまとめました。

技術書としてリリース!

僕のスライスしたGcodeや設定値の詳細などは有料ですが、これからMMUを入手するという人は無料部分を読むだけでもMMUの理解が進むはずです。

Prusa MK3s + MMU2.0を安定運用し、FDM方式で5色カラー3Dプリントを成功させるための教科書|Maker|note

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  • この記事を書いた人

東方ヒデキ

3Dプリンターで競技ヨーヨーを作り続けて6年の職人です。3Dプリンターを自由に心置きなく楽しく使える人を増やしたいので、YouTubeとメルマガで実体験に基づく3Dプリンターの運用ハウツーをお伝えしてます。

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