土曜日に来た台風、東から西というとんでもない進路を取っていて、
いまだに九州あたりをうろついているようですね。
そんな台風接近のさなか、Fusion360という3DCADのカンファレンスが六本木で行われていて、参加してきました。
Fusion360とは、Autodesk社が公開している3DCADソフトウェアです。無料もしくは、月額5000円のサブスクリプションで使用することが可能です。
100万円くらいするような、ミッドレンジCADに届くくらいの性能の3DCADソフトウェアになってます。
実は私、2015年くらいに1ヶ月程度使っているんですが、当時は、動作もっさり、機能も少なめで、使うのをやめたソフトです。
メインで使っている3DCADがマッキントッシュでは動かないので、ワークショップではこのFusion360を使っていました。
2015年当時に比べて、更新に次ぐ更新で、かなり高機能になっており、ユーザー数も増加。
これはこの3DCADに乗っかっておかないとのちのち困るなと思って、カンファレンスに参加した次第です。
カンファレンスとは、要はソフトウェア提供者と、使用者によるテクニック・コンテンツ共有イベントです。
世界各国での使用事例など開発者からの全体発表後、小部屋にわかれて初心者向け、中級者向け等の講座に別れます。
で、参加してきた感想ですがヨーヨーに限らず、3Dプリントに限らず、「これからものづくりを始めたい」という人には必須のツールになっています。
理由1:3DCADとしての機能は、基本から応用まで全部盛り
解説クラスでは、設計者向け、アドバンス、学生ハウツー共有に参加しました。
3DCADとして使ってモデリングしたあと、CAMもできるし、レンダリングもできるし、なんでもひとつで済む、しかもどの機能もちょっと頑張れば基本の習得、応用まですぐいけそうなくらい、ユーザーに考慮された設計になっているんですね。
これにはびっくりです。
私は最終的なアウトプットが3Dプリンターメインですが、これからCNCやレンダリングしてアニメーションとか、そういう最終型もやろうと思いました。発表の中には、3Dデータは作らないが他人が作った3Dデータを入れてレンダリングだけしてプレゼン資料に使う、という人もいました。
理由2:シロートユーザーが増えている=交流の場が活発
3DCADというと、ゴリゴリの理系・技術系というイメージですが、来ている人を観察しているとどうもそうではない人もおられました。
かくいう私も3DCADはゼロから始めている人間です。
プロでなくても、プロダクトデザイナーでなくても、ハードウェアデザイナーでなくても、とにかく作りたいものが明確にある人がとりあえずFusion360をインストールして始める、という状況はすでに来ていますね。
そこで、今回のカンファレンスのような場で、ノウハウ、テクニックの共有が行われるということは非常にありがたいことです。普段、他の人の3DCAD操作なんて見られないですからね、たくさんのヒントを得ることができました。
理由3:アップデートが頻繁である
カンファレンスの数日前に、ちょうどショートカットキーのカスタマイズ機能が実装されたそうです。
ショートカットキーを自分風にすることは、ワークショップで使っていて「あったらいいなー」と思っていたので、かなりありがたい。
私が参加しなかった分科会では、Fusion360の開発者に物申す的な、意見会をやっていました。
ユーザーの声を直に拾って反映するというやり方をしているみたいで、その結果、いらない機能のアップデートがされた、ということはないわけで。ソフトウエア制作の人たちにとって死活問題ですよね。アップデートされてよくなると思ったら、とんだ改悪だった、みたいなこともあるわけで(主にMソフト社)。
モデリングバトルが熱かった
余談ですが、すべての分科会が終わったあと、Fusion360のエキスパート16人によるバトルトーナメントが行われました。お題に沿って、制限時間以内に、所定のモデリングを完成させて、来場者の支持を多くもらった人が勝ち抜け、というイベントです。
これ、ヨーヨー設計している人全員集めてやらせたら面白そう。
語りきれない事が多いですが、これからはFusion360の時代です。
Fusion360をゴリゴリ使って、このブログでもハウツーやモデリングしたものをシェアをしていきますね。