8月4日、5日と東京で開催されたメイカーフェア東京に参加してきました。
Maker Faire Tokyo 2018 | Make: Japan
自作ヨーヨーでの出展・・・ではなく、3Dプリンター開発者コミュニティにて2日間おりました。
日本には?いや、地球には、Reprap、というマシンのプロジェクトがあります。
RepRap は人類にとって初めての多目的 自己複製マニュファクチャリングマシン です。RepRap とは、プラスチックの物体を作成することができる、フリー(自由) な デスクトップ 3Dプリンター を表しています。RepRap に使われている多くの部品はプラスチックで作られており、RepRap 自身で作成することができます。そのため、RepRap は時間と資材が与えられれば誰でも作成することができる 自己複製機械であると言えます。 また、RepRapを手に入れると、たくさんの便利なもの をプリントでき、あなたの友人のために、他のRepRapをプリントする ことも可能になります。
というのが、Reprapの理念であり、wikiのトップページに書いてあります。
私が今回組み立てに挑戦し、展示していたのは、Foldarapと呼ばれる機種系統で、折り畳んで持ち運びを可能にする3Dプリンターです。
フランスにお住まいのエマニュエルさんが手がけるこの3Dプリンターは、すべてのデータが公開されており、誰でも参照、ダウンロードすることが可能です(全部英語ですけどね)。
今年のはじめくらいからちょっとずつデータを見てどうなっているのか理解しながら、ちまちまプラスチックのパーツをプリントしたり、部品を取り寄せたりしていたのですが、ギリギリになるまで本格的に手を出せませんでした。結局前日も寝落ちし、当日、躯体と部品を持っていって2日間の展示中に組み上げて動かすところまで持っていく、という荒行を実施しました。
この3Dプリンター、何が良いかというと、5秒で折り畳めることです。
このように。
私の場合、3DCADのワークショップをしていますので、出先で3Dプリンターを動かしたい。でも毎度毎度、大きな3Dプリンターを持っていくのは大変。
折り畳み機構を組み込んであるatomを使ってはいるけれども、パーツがそろそろ限界・・・またパーツ作って直しても良いんだけども・・・
という中で、目をつけたのがFoldarapだったのです。
そこで、トライ。なんとか出来ました、という話でした。
ブースは、ReprapJapanコミュニティでした。8年連続でメイカーフェアに出展しているという加藤さん、若手のエース井口くん、の横に、並ばせていただきました。以前からお世話になっている佐々木さんも来場されたところで、記念撮影。
マニアックすぎるためか一部のお客さんから熱烈な「欲しい」コールもいただきましたが、私自身がまだ自分のものにできていないため、がんばって一緒に作りましょう、という状態です(笑)。
それで今回、勉強になりました。すべての情報が公開されているオープンソースの3Dプリンターであっても、国や物資の環境が異なる中、日本で手に入るもので作るにあたってはそれなりにアレンジが必要であるということです。
Foldarap自体は非常に面白いです。自身の実用もあるので、日本のFoldarap制作代表として引き続きちまちまとやっていこうと思います。