Prusa MMU2.0でSolubleサポート
複雑なオブジェクトに付いたサポート除去が面倒な人向け。
どう頑張っても削り、射出成形ではできないような構造の3Dプリントに挑戦したい人向け。
MMU2.0を使いはじめて3年経つ僕が試してみました。現在3Dプリンタで飯を食っている僕が試してみたやり方です。
ご覧ください。
PVAでサポート材を作る意義
この方法を使うと、複雑なオブジェクトをより、サポート外しやすく作れます。
使わないと、複雑なオブジェクトについた複雑なサポートをなんとかして外して、あるいはスライス段階でなんとか工夫してやりきることになりますね。
PVAとは
ポリビニルアルコール (polyvinyl alcohol)
ポリビニルアルコールのことですね。
合成樹脂の一種です。
親水性が非常に強くて、温水に溶けるという特徴を持っています。
どんなに複雑なサポートで、どんなにオブジェクトに密着していようとも、水に漬けて溶かしてしまえば良い、という発想から来ているやり方ですね。
けっこう力技です。
PrusaSlicerでは、オブジェクトに接触する部分のみをPVAにする機能があります。
今回使用したデータ
サポートを立てやすいデータであればPVAをわざわざ使う意味がないです。
なので、多様な曲線を持つフィギュア的なものとして、これを選びました。
兎美ショーコさんに感謝しつつ使用しましょう。
一周年のプレゼントよ🎁
サンプルとしてよく使われている私のモデルのSTLデータ
サポート付きhttps://t.co/k8XuDzhFWa
サポート無しhttps://t.co/y8FRr40DHX
ぜひいろんなプリンターで印刷してみてほしいわね#SKショーコ を付けてくれると嬉しいわ pic.twitter.com/S2sbAPpsxw— 🐰♥兎美ショーコ (@UM405chan) October 17, 2020
PrusaSlicerの設定
スクショだとものすごい量になります。
3MFファイルを準備中です。
水溶性サポートを外す方法
容器にお湯を貼って、出来上がったオブジェクトを入れます。
20分ほど経つと、PVA部分だけがふやけてきます。今回は手で外せそうなので、
ふやけた時点で様子見しながら外しました。
結果
今回使用したデータがのサイズが小さく、拡大せずに使ったので目立たないですが、確かにサポート接地面がきれいです。
今回使ったツール類