今日は、ヨーヨージャムのプラスチックヨーヨー「キックサイド」です。
どこで買ったかなぁ?原宿のキディランドでしたね。
大学生の頃に最初の1個を買いました。
バンダイフリーハンドのベアリングサイズは通称「Aサイズ」と言って、直径10mmのボールベアリングを使います。
アメリカ製のヨーヨージャムのヨーヨーはもっと大きなベアリングで、もっとよくまわるらしい、というくらいの情報で買いに行った記憶があります。
今でこそ、金属を削り出して作ったアルミヨーヨーが主流ですが、当時は、プラスチックのボディに金属の外周部品を持つ「金属リム」ヨーヨーが最高機種とされていました。
しかし、危険なのでヨーヨーの技術が未熟な人にはおすすめしません、という表示があったくらい、金属リムは上級者用、雲の上の存在でした。
ヨーヨージャム社が撤退したこともあり、このような構造のヨーヨーは今ではほとんど見られません。
将来的には金属リムを使ってみたいという思いはあったものの、まずは入門機種と思って、一番良さそうったキックサイドを買いました。
キックサイドに限りませんが、この頃のヨーヨージャムのプラスチック機種は名作だと思っています。
ストレート形状のスピードメーカー、小さめのラウンド形状のリンフューリー、キックサイドの素材違いのジャーニーなど、現在のヨーヨーに通じる形状バリエーションはほぼこの頃には出揃っていたかと。
おもしろいのは、ハーフスターと呼ばれる構造。
半分はゴムリング、半分はスターバーストのレスポンスシステムであることです。
バインドをすると、「キュッ」という独特の音とともに戻ってきます。懐かしい感触。
ハーフスター自体は、他のヨーヨージャムのヨーヨーにも採用されていますが、自然になくなっていきました。
この頃、MODSと呼ばれる、ヨーヨーを改造する文化もじわじわ出てきました。
Tezリング(右側ボディの白いリング):北海道の専門学校の先生が開発した、ゴムのOリングの代わりに凹形状を持つシリコンリング
シム(左側ボディ中央部の銀色の小さいリング):当時中野に実店舗があったスピンギアから販売されていた、ギャップを広げ固定するための小さいアルミのリング
こういった、ヨーヨージャム全盛期にあった「買った状態よりもヨーヨーを使いやすくする工夫」も、今では見られなくなりましたね。
さて、冒頭写真のピンク色のボディの方は、ショップであるスピンギアオリジナルのキャップです。
女の子キャラクターのキャップを作って入れるという、萌とヨーヨーの組み合わせ、非常に日本らしいアレンジも生じました。
ということで、貼ります。
kickside
このブログ連載について
ヨーヨーの設計を勉強し直しています。「無限の剣製(元ネタはググってね)」ならぬ「無限の"円"製」、私が使ってきたヨーヨーを3DCADでトレースすることが目的です。なお、3Dデータは3DPDFのみでの公開です。提供等はいたしませんので予めご了承ください。
「偽物が本物に敵わない道理はない(衛宮士郎:Fate/stay night)」
「はったりも続けてればいつか本物になる(TAKE-SHIT:COCOBAT)」