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3Dプリンタ『PrusaMK3S』のメンテナンス、エクストルーダーのモーター交換方法

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3Dプリンタ『PrusaMK3S』のメンテナンス、エクストルーダーのモーター交換方法

この記事は、PrusaMK3Sにおいて、下記のような症状が出てる方におすすめです。

PrusaMK3sのエクストルーダーのモーターが異様に発熱してて心配。

ファームウェアのアップデートでも解決できず。

エクストルーダーがうまく押し出せていないのか?

プリント動作自体は最後まで完走してるにも関わらず、オブジェクトの造形が途中で止まっている。

エクストルーダーのモーターを交換しよう

PrusaMK3sのエクストルーダーのモーターは以前から発熱が問題になっているみたいです。

確かに、異様に熱くなるときある。

どうもファームウェア由来のものっぽいんですが先日のアップデートでも一向に改善される感じはしないなー、と思っていました。

で、以前書いたこちらの症状の遠因にもなっていたり、モーターが熱を持ちすぎてPLAがやわらかくなってしまうのかうまく押し出せないときがあったり、僕のMK3Sたちにも不定期でトラブルが発生していました。

僕のPrusaMK3sたちは2018年の夏に買ってからほぼ毎日24時間プリントしててちょっと使い方が尋常じゃないので、いい加減モーターも限界なのかなぁと思っていた矢先、夏場で室内の温度が上がった影響もあって途中でプリントが止まってるのがとにかく頻発するようになったので交換することにしました。

ステッピングモーター/ステッパーモーターはめったに壊れるものじゃなくて4〜5年は使えるはずなんですが、まぁ使用環境にもよるしね。2年で交換と相成りました。

購入したのはこれ↓、でも今は売り切れになっちゃってるみたい・・・

同様の症状に悩まされていて交換用のモーターをチェコのプルサ公式から買うのめんどい人は、下記のスペックでNEMA17のモーターを探せば大丈夫。確証無いですが、Prusaのモーターも同じメーカーなんじゃないかな・・・。

  • 品番:17HS16-2004S1
  • モーター型:双極性ステッパー(バイポーラ)
  • ステップ角度:1.8 deg
  • 保持トルク:45Ncm(64oz.in)

交換&今後のメンテを楽にする改造TIPS

エクストルーダーを分解していきます。MK3Sを買った人は説明書の手順の逆順にばらしていけばOK。

MK3の場合はモーターを固定する方法がややこしくてけっこう手間なので、この機会にあわせてアップデートをおすすめします。

MK3Sにアップデートしておけば今後かなり交換作業が楽になります。

ギアも汚れが溜まっているので、掃除しておきます。

こっち側もあかんかったので掃除。

この画像は、もう1台のMK3Sです。

こいつはすでにモーターを交換済なのですが、そのときついでにモーターケーブルに圧着端子を仕込んでいます。

エクストルーダーを交換するとき、毎回毎回コネクタ類をばらしてボードの端子を外してなんてめんどくさくてしょうがない。

この改造によってノズル交換やギアの掃除などのエクストルーダーまわりのメンテナンスもめちゃくちゃ楽になりますのでおすすめ。

モーターケーブルを切断して、圧着端子をつけ、ハウジングを付ける。

モーター側にも圧着端子を付けて、ハウジング付けて完成。

コネクタをつなげて、ギア、モーターをもとに戻してOK。

新しいモーターにした効果ですが、かなり発熱が抑えられているようです。

プリント精度も問題ないので、ステップ角度を考慮したファームウェアの調整も必要ありません。今年の夏はこのまま様子見ていく感じですが、モーターの発熱に起因するトラブルは圧倒的に減りそう。

MK3Sを組み立てた人だったら大丈夫。

特にコネクタ設置はおすすめなので、ぜひトライしてみてね!

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  • この記事を書いた人

東方ヒデキ

3Dプリンターで競技ヨーヨーを作り続けて6年の職人です。3Dプリンターを自由に心置きなく楽しく使える人を増やしたいので、YouTubeとメルマガで実体験に基づく3Dプリンターの運用ハウツーをお伝えしてます。

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